よはく留学

人生に余白を作りたくなって、40代でカナダに短期留学しました。準備とバンクーバー生活の記録ブログ。

40代が留学する国の選択肢。最初の候補と違う国を選んだ私が、どんな基準で最終決定したか

留学検討中の大人の方。

留学する国、もう決まっていますか?

 

40代以上ともなれば、海外旅行に行ったことがある方のほうが多いかもしれません。

お仕事によっては、海外出張の経験もあるかもしれません。

 

私はカナダのバンクーバーに行っていました。

この記事では、カナダに決める前に検討したほかの国と、どうしてカナダにしたかの理由を書いていきますね。

 

 

カナダの前に検討していた2つの場所と、やめた理由

 

1.フィリピン・マニラ

最初に考えた選択肢。日程や滞在する部屋まで、一度かなり具体的に検討しました。

 

なぜ、フィリピン・マニラか?
  • 東南アジアに滞在するという、私にとってはじめての経験ができる
  • フィリピン人の英語の先生たちに良い印象があった
  • マニラの学校を経営している人と直接話せる機会があった

 

現地の学校の方と直接やり取りができたことで、学費や滞在する部屋の話までスピーディーに進み、もう決めたも同然!のような気分になりました。

 

やめた理由

では、なぜやめたのか。検討しはじめた最初からひっかかっていた、雨季です。仕事のスケジュールの折り合いで、渡航する期間に現地の雨季を避けることができなかったのです。というのも、私は気圧の変化と高温多湿で体調が悪くなりやすい体質なのです。普段から日本でも、真夏の豪雨や台風の前にはアラートモードになる私が、未体験の東南アジアの雨季をハッピーに過ごせる自信がありませんでした。

 

気合と体力だけでは何事も乗り切れない40代、新しい環境で本来の力を発揮するには、ニュートラルな体調でいることが何より大事。本当に残念でしたが、これもまた縁と手放しました。フィリピンはいつか、英語の勉強かリゾートかわからないけど、冬に訪れようと考えています。

 

ちなみに、マニラの学校ではマンツーマンの授業をびっちり取ろうとしていたので、もしフィリピンに行っていたらカナダよりかなり英語習得に重点を置いた、意図の違う滞在になっていたでしょう。その意味でも、今回の自分の選択は正しかったと思います。(ちなみに、私が「あれ?私は英語を勉強したいわけじゃなかったんだ」と気づいたのはカナダに着いてからしばらく経った頃でした。その話はいずれまた書きます)

 

2.アメリカ・西海岸

気候の影響でフィリピンを諦めたあと、気候コンシャスで選びなおし、何度か行ったことのあるロスアンゼルスあたりを検討しました。

 

なぜ、アメリカ西海岸か?
  • 10代の頃に行こうとして行けなかったL.A.留学を叶える
  • 気候がよく、土地勘も多少ある

やめた理由
  • 「今はやめとこう」という感覚

えらく抽象的ですが、これが理由です。アメリカは私が一番多く渡航したことのある国で、最後に行ったのはコロナ直前のサンフランシスコでしたが、その時の街の雰囲気はすでに、私がひとりで再訪したくなるものではありませんでした。加えて、コロナ後にあれより拡がったであろう物価と生活格差。加えて、留学検討時のえげつない円安(1ドル150円前後)。とてもリラックスして過ごすことはできないだろうと考え、今回はちょっとやめとくことにしました。20代までであれば迷わず選んでいたであろう、大好きだった西海岸ですが、良かった印象からのこだわりは手放すことにしました。

 

ちなみに、東海岸は最初から候補にあげませんでした。これは単純に、東海岸って明確な目的がないとしんどいなあという、過去の経験からのフィーリングです。

 

そして、カナダ。そして、バンクーバー

 

私にとって2つの有力だった渡航先候補を、それぞれの理由で手放したのは、渡航4ヶ月ほど前のことでした。こうして見ると、けっこうギリギリですね。確か、なんとかフィリピンで快適に過ごせる術はないか、粘って考えていたように記憶しています。

 

もともと、私が余白づくりのための留学に使える期間は、2023年6月~7月の2ヶ月という明確な条件がありました。そして、2023年の2月ごろは、その年の5月に一段落する仕事がだんだん佳境になってきた時期でもあります。もはや、ちょっとよく思い出せないのですが、えいや!でカナダに決めたようです。メールの記録を見ると、2/10に最初のエージェントとのやり取りをはじめ、2/13にバンクーバーに行き先を定め、2/15にバンクーバー行きのフライトを予約していたようです。

 

もはや後付けかもですが、カナダ・バンクーバーにした理由も書いておきますね。

 

なぜカナダ・バンクーバー
  • 初めて行く未知の国で、新しさがいっぱい
  • でも、北米圏なのでアメリカと共通の部分もあり、ちょっとは勝手がわかるかも
  • 自然がいっぱい
  • バンクーバーの気候は1年の中で6月~8月が最高にすばらしい

 

だいたい、こんなところでした。

でもやっぱり最後は、えいや!でしたね。

私にとってカナダは知っているようで知らない国。でも北米文化であれば多分なんとかなる、そして、なんとなく良い予感がする。更にいうと、「行き先を決めて、先に進もう!」という思いもあったと思います。

 

その後、エージェントさんとのやり取りで、学校や滞在する家を決めていきました。その話はまた今度書きますね。

 

まとめ:渡航先選びで考慮したポイント

私の渡航先の最終決定までのプロセスを振り返り、自分が判断軸としたことをまとめると、こんなところになりました。

 

  • 実際に会って直接話した人からの情報
  • 過去の自分の経験
  • 渡航の意図との整合性
  • 身の丈とのマッチ(気候、物価、文化適応、リスク許容度など)
  • 直感

 

まだ渡航先を選んでいる方が、納得のいく素晴らしい場所と出会えますように。

このブログにたどり着いた方へ

なにかのご縁でこちらのブログにたどり着いてくださった方。

はじめまして、ようこそ、ありがとうございます。

 

私は、海外に「旅行以上・ガチ留学未満」の滞在をしてみたいと思い、46歳で2ヶ月バンクーバーに行ってきました。

 

このブログは、私と似たような動機や境遇で渡航を検討している友達に、私が渡航前に知りたかったことをシェアするつもりで綴っています。

 

 

このブログが参考になるかもしれない人

 

以下に当てはまる数が多ければ多いほど、なんらかの参考になるかもしれません。

  • 若い頃、留学したいと思っていたけどあきらめたことがある
  • 英語は苦手ではないけど、いまの生活や仕事では日常的に使っていない
  • 生活上で英語力を向上させるための差し迫った理由がない
  • 日本以外の国に半年以上住んだ経験がない
  • なにか新しいことをしたい
  • 自分が外国で暮らしてみたら何を感じるのか、好奇心がある
  • 将来、海外移住してみたいかもとぼんやり考えている
  • 一度、いまの生活を離れたい

 

お求めの情報はたぶん他のところにあるよな人

  • 10代~20代の方
    • 留学のメイン層をいきなり突き放すようで恐縮です。若者とお父さんお母さん世代というのは、海外で過ごす余白についての備えもニーズも、全く違うのです。しかし、その層に向けた情報はほとんどありません。それが私がこのブログをはじめた理由のひとつでもあります
    • 国内外ですばらしい発信をしている10代~20代の先輩はたくさんたくさんいらっしゃいます故、このブログは若者のニーズを満たす情報という視点を全面的に手放していることをご容赦ください

  • カナダでの就労や永住を真剣に検討されている方
    • このブログには仕事を得る方法やビザについての情報はありません

  • 英語力を高めるための勉強法やTipsを知りたい方
    • 英語について言及しますが、英語力を高めるための具体的な指南はできませ


ターゲットを絞ったニッチな記録になりますが、どなたかに、ピンポイントでもなんらかのお役に立てれば幸いです。

40代。人生の余白づくりとしての、短期留学

なぜ留学生は留学しているのか

留学って多分、だいたい目的がありますよね。私が短期留学したバンクーバーは、世界中の留学生にとても人気のある街で、私もたくさんの留学生に出会いました。留学生たちの目的を大別すると、だいたい以下のようなものでした。

 

  1. 英語を習得して、勉強や仕事の選択肢を増やしたい
  2. 英語圏での実務経験を積んで、キャリアアップしたい
  3. 英語圏での進学準備中で、IELTSやTOEFLのスコアを上げたい
  4. 将来カナダに移住したい or 移住先の候補のひとつとして、滞在してみたい
  5. 英語圏に滞在して英語を勉強するという経験をしてみたい

 

この5つ以外で、私がほかにこれまで聞いたことある留学の目的として「自分の国で不祥事を起こした子女の禊のため(あるいは更生のため)、ほとぼりが覚めるまでどっか行く」というものもありました。

 

とはいえ、私が留学をした目的は、上記のどれでもありませんでした。

なぜ私は40代でカナダに短期留学したのか


私の留学の目的は、「人生に余白を作ること」でした。



人生の余白って、色々な人が色々な定義をしているかと思うのですが、私の中ではざっくり「目的や結果を追いかけない時間」です。ずばり「ヒマ」と言っちゃっても、そこまで間違いではないかもしれない。

 

働き盛りの40代は、物心両面において、目的と結果で満ちた生活を送っています。私の場合は、カナダの渡航直前まで、数年かけて手掛けてきたことの大きな節目の準備をしていました。渡航前の数ヶ月は、時間や労力はもちろん、心のリソースも相当突っ込んでおり、ターゲットについて集中していることが常となっていました。

 

その長い長い道のりの最終コーナーが見えてきた頃からでしょうか、「コレが終わったら私、見知らぬ土地に一人で行って飽きるまでボーっとしよう…!!!」と考えるようになったのです。私の心身が深刻に余白を欲するようになったサインを受け取り、少しずつ留学のことを具体的に考え始めたのは、大きな節目が終わる4ヶ月前くらいでした。

 

その後、色々あってカナダに決め、バンクーバーを選び、語学学校を選び、滞在先を選びました。滞在期間は夏の2ヶ月。これが私の「よはく留学」でした。なぜカナダで、なぜ語学学校に通い、なぜ2ヶ月だったのか。これらの理由は追い追い書きたいと思います。

 

 

外国で学びを得る、それすなわち留学

一般的に留学って、基本的には年単位でするものですよね。短期留学というものがあるとしても、半年くらいは行ったほうが望ましいだろうと個人的には思います。

 

私が今回滞在した期間はたった2ヶ月。

それでも私がブログのタイトルに「留学」とつけたのには、ワケがあります。

 

その理由とは、

 

ものすごく学びがあった

 

という感慨に尽きます。

 

りゅう‐がく〔リウ‐〕【留学】

読み方:りゅうがく

[名](スル)他の土地、特に外国在留して学ぶこと。「イギリスへ—する」「内地—」

出典:デジタル大辞泉

 

 

私が経験した2ヶ月間は、私のイメージの中の「留学」とは確かに違うけれど、私はたしかに、外国で多くの学びを得たのです。海外に一人で出かけたことで、知らないことをたくさん知ることができたという経験をシェアするにあたって、「留学」以外に、私はほかによい言葉を今は知りません。それで、この体験を「よはく留学」と名付けることにしました。

 

語学を学ぶ目的なら、語学留学。

大学院の学位を取るのが目的なら、大学院留学。

そして、余白を作る目的の私の旅は、よはく留学。

 

 

 

人生に余白を作るために、外国に滞在する。そんな私の経験がどんなものだったのか、これからコツコツ書いていきます!