40代。人生の余白づくりとしての、短期留学
なぜ留学生は留学しているのか
留学って多分、だいたい目的がありますよね。私が短期留学したバンクーバーは、世界中の留学生にとても人気のある街で、私もたくさんの留学生に出会いました。留学生たちの目的を大別すると、だいたい以下のようなものでした。
- 英語を習得して、勉強や仕事の選択肢を増やしたい
- 英語圏での実務経験を積んで、キャリアアップしたい
- 英語圏での進学準備中で、IELTSやTOEFLのスコアを上げたい
- 将来カナダに移住したい or 移住先の候補のひとつとして、滞在してみたい
- 英語圏に滞在して英語を勉強するという経験をしてみたい
この5つ以外で、私がほかにこれまで聞いたことある留学の目的として「自分の国で不祥事を起こした子女の禊のため(あるいは更生のため)、ほとぼりが覚めるまでどっか行く」というものもありました。
とはいえ、私が留学をした目的は、上記のどれでもありませんでした。
なぜ私は40代でカナダに短期留学したのか
私の留学の目的は、「人生に余白を作ること」でした。
人生の余白って、色々な人が色々な定義をしているかと思うのですが、私の中ではざっくり「目的や結果を追いかけない時間」です。ずばり「ヒマ」と言っちゃっても、そこまで間違いではないかもしれない。
働き盛りの40代は、物心両面において、目的と結果で満ちた生活を送っています。私の場合は、カナダの渡航直前まで、数年かけて手掛けてきたことの大きな節目の準備をしていました。渡航前の数ヶ月は、時間や労力はもちろん、心のリソースも相当突っ込んでおり、ターゲットについて集中していることが常となっていました。
その長い長い道のりの最終コーナーが見えてきた頃からでしょうか、「コレが終わったら私、見知らぬ土地に一人で行って飽きるまでボーっとしよう…!!!」と考えるようになったのです。私の心身が深刻に余白を欲するようになったサインを受け取り、少しずつ留学のことを具体的に考え始めたのは、大きな節目が終わる4ヶ月前くらいでした。
その後、色々あってカナダに決め、バンクーバーを選び、語学学校を選び、滞在先を選びました。滞在期間は夏の2ヶ月。これが私の「よはく留学」でした。なぜカナダで、なぜ語学学校に通い、なぜ2ヶ月だったのか。これらの理由は追い追い書きたいと思います。
外国で学びを得る、それすなわち留学
一般的に留学って、基本的には年単位でするものですよね。短期留学というものがあるとしても、半年くらいは行ったほうが望ましいだろうと個人的には思います。
私が今回滞在した期間はたった2ヶ月。
それでも私がブログのタイトルに「留学」とつけたのには、ワケがあります。
その理由とは、
ものすごく学びがあった
という感慨に尽きます。
りゅう‐がく〔リウ‐〕【留学】
私が経験した2ヶ月間は、私のイメージの中の「留学」とは確かに違うけれど、私はたしかに、外国で多くの学びを得たのです。海外に一人で出かけたことで、知らないことをたくさん知ることができたという経験をシェアするにあたって、「留学」以外に、私はほかによい言葉を今は知りません。それで、この体験を「よはく留学」と名付けることにしました。
語学を学ぶ目的なら、語学留学。
大学院の学位を取るのが目的なら、大学院留学。
そして、余白を作る目的の私の旅は、よはく留学。
人生に余白を作るために、外国に滞在する。そんな私の経験がどんなものだったのか、これからコツコツ書いていきます!